2019年6月12日水曜日

沖縄の基地問題は、国民全員の民主主義の問題です。ぜんぜん他人事じゃない。


●基地負担「全国で考えて」 玉城知事、キャラバン開始 (琉球新報)
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-934728.html


****<引用>****
 県は11日、辺野古新基地建設に反対の民意が示されているのに
工事が強行されている問題などを全国で考えてもらおうと、玉城
デニー知事自身が全国を行脚するトークキャラバンの第1弾を東京
のルポール麹町で開いた。
 約200人の聴衆を前に玉城知事は、辺野古の工事の在り方につ
いて「法律の解釈のねじ曲げが続くと、日本の民主主義も地方自治
も成り立たない。沖縄の現状ではなく、自分ごととして考えてほしい
と全国に伝えたい」と訴えた。

****<引用終わり>****
 
 玉城知事の言うとおり、沖縄の問題は日本の民主主義の問題で、
沖縄に住んでいない人達にとっても他人事ではありません。
 「他人事ではない」…これは“人類皆兄弟的”な、義理人情では
ありません。
 だって、
 日々、戦闘機が耳をつんざくような爆音で低空飛行しまくり、
 戦闘機もヘリもたびたび墜落するし、部品も落ちてきて、当た
ったら死にかねず、
 そこに住む米兵が街に出て犯罪を繰り返すのが日常茶飯事で、
 ひとたび戦争になれば敵国から攻撃の的になるし、
 これ以上ないくらいの「迷惑施設」です。

 それを「これ以上は作らないでくれ」と選挙や県民投票のたびに強く
強く反対の意思を示してきた県民に対し、岩屋防衛大臣は何と言ったか、
ご存知ですか?

 「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし国には国の民主主義がある。」

 どんなに地方自治体がNOと言って抵抗しても、一切無視して封じる
のが、現政権の考える「民主主義」だということです。
 地方自治などなくていい、ということです。
 沖縄と日本は別だ(沖縄は日本ではない)とでも言っているようにも
見えます。

 そう、現政権や与党は、「地方が住民自らの手で自治を」なんてことを
微塵も考えていないのです。
 分かりますか?沖縄以外の46都道府県に暮らす方々は、この恐ろしさが。


 ひとたび権力が、「米軍基地は埼玉と佐賀県にも。」「わが国最大の原発
新規建設を京都に」「福島の汚染土をすべて岐阜県に」等々と考えれば、
どんなに埼玉県民や岐阜県民が怒っても、選挙でNOを示しても、無駄、と
いうことです。


 沖縄の辺野古への新基地建設を、
「いいんじゃない?仕方ないんでしょ」「まぁ、沖縄は特別だから…」と
他人事や無関心でスルーすることは、 現政権の、民主主義つぶし・地方
自治つぶしに、加担するのと同じといっても過言ではありません。

 自分が自由に生きるために、豊かな民主主義の社会で生きるために、
選挙の際には、沖縄の基地問題を決して忘れずに考えて下さい。