菅首相は昨日の参議院予算委員会にて、定額給付金の給付について
「予定はない」と改めて答弁しました。政府のセーフティーネットと
して「最終的に生活保護がある」とも語りました(立憲民主党の石橋
通宏議員の質疑に対して)。
● 定額給付金の予定ない、最終的には生活保護ある=菅首相 (ロイター)
https://jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKBN29W07Q?__twitter_impression=true
「最終的には生活保護がある」と述べたところのやりとりは、下記の
とおりです。
石橋議員 収入を失って路頭に迷う方々が多数に上っています。
命を落とされている方が多数に上っています。政府の施策は届いて
いるんでしょうか。
菅首相 例えば大事なのは、私は雇用と暮らしだと思っていました。
やはり雇用を守り、暮らしをしっかり支えていく、そういう政策、
これはいろんな声があると思いますけれども、できる限りのことに
ついては対応させていただいてきている、このように思っています。
石橋議員 では、今日の質疑も含めて、政府の施策が届いていないことが
明らかになれば、菅総理、総理の責任において即刻届けていただく、
お約束いただけますか。
菅首相 それは、いろんな見方があるでしょうし、いろんな対応策もある
でしょうし、政府には最終的には生活保護という、そうした仕組みも
ですね、最終的にですよ、そうしたこともしっかりセーフティーネット
をつくっていくという、それが大事だというふうに思います。
石橋議員 いや、ちょっとびっくりした答弁もいただきましたが、
ちょっとこの後、今日、様々な施策について確認をしてまいります。
総理、是非、必要な人たちに必要な施策が届いていないということ
が明らかになれば、総理の御判断で即刻対応いただきたい、まず
そのことをお願いしておきたいと思います。
* * * *
「最終的には生活保護がある」って…もちろん、首相の言うとおり、
生活保護は生存権を保障するための当然の権利行使ですから、必要で
あれば躊躇なく申請すべきです。
しかし、いざとなれば生活保護を迅速簡便に利用できるかのように
首相は言いましたが、水際作戦を横行させ異常なまでに不正受給を
クローズアップして受給者バッシングを煽り、生活保護を限りなく
使いづらい制度にしてきたのは政府・与党です。
それに、最終的には、たしかに生活保護はあります。
でも、困窮した国民に対して最後のセイフティーネット「しか」
用意しないのは、国民の人間らしい生活をなんとかして維持しようと
いう意識が致命的に無い証左ではないでしょうか。
他方で観光業には兆単位の支援を準備するというアンバランスさ。。。
「人命は後回し」が色濃い予算です。