ついに今日(1月22日)、核兵器禁止条約が発効されます✨
核兵器は廃絶されるべきものだ、というシンプルなコンセンサスを
とるまでの道のりがどんなに険しかったか、尽力された被爆者はじめ
世界中の方々の崇高な努力に心より敬意を表します。
他方で「核の傘」を正当化して、核廃絶へのリーダーシップをまった
くとろうとしない日本政府の態度には失望します。核兵器を必要悪かの
ようにとらえるのは時代錯誤です。国際NGO「核兵器廃絶国際キャン
ペーン」(ICAN)の川崎哲さんが、条約の持つ核保有国への力や核兵器
が時代遅れの兵器であることなど、明瞭に語られた記事をご紹介します。
● 核はもはや使えぬ兵器 ICAN川崎哲氏「安保論は亡霊」 (朝日) https://news.yahoo.co.jp/articles/1a80fe16e325e11a5e2d784ab743fbe2b467d9e6
<一部抜粋>
――核保有国や「核の傘」などに依存する国は背を向け、「実効性
がない」という見方もあります。
条約発効の影響は、批准国を縛る法的拘束力だけにとどまりません。
核保有国は政治的、経済的、社会的な圧力に包囲されることになります。
対人地雷やクラスター弾の禁止条約では、発効後、批准していない国で
も兵器の生産、取引、使用が激減しました。新しい国際規範が成立した
ことで、金融機関が国際法で禁じられた非人道的兵器を作る企業への
融資・投資をやめていったからです。核兵器がこれに加わります。
そのような動きが進んでいるからこそ、核保有国が次々と条約を批判
する声を上げています。それ自体が、この条約の実効性のあらわれだと
言えます。
<抜粋終わり>
かんじんのアメリカ、ロシア、中国が入ってないんじゃ実効性ない
じゃん、という考えがいかに浅薄か分かりますね。
安倍政権はずっと「我が国は粘り強く各国の橋渡しのための努力を」
とはいうものの実際には何もせず、むしろ「核の傘」を頑強なものへ
と求めていました。そんな恥ずべき政治は、もう終わらせましょう。