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2020年8月27日木曜日
差別がある以上「平和のうちに生存する」ことはできない
アメリカではまた無抵抗の黒人男性に警官が発砲する事件が起こり、
人種差別の根深さが浮き彫りになっています。。。
● NBAが試合延期 黒人男性銃撃受け抗議のボイコット (朝日)
https://www.asahi.com/articles/ASN8W36HCN8WUTQP005.html
● 大坂なおみ 全米前哨戦をボイコット
黒人銃撃事件に抗議「続く虐殺、吐き気がする」 (デイリー)
https://this.kiji.is/671542557789815905
平和とは、なんでしょうか。
戦争が無い状態…でしょうか?それだけで「平和」でしょうか。
自分の国が戦争をしていなくても、例えば会社や学校でひどいいじめを
受けていたり、困窮して満足な食事もできない生活だったりすれば、
決して「平和な生活を送っているとはいえませんよね。
日本国憲法は、前文で平和について、こう語っています。
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和の
うちに生存する権利を有することを確認する。」
恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する。
そう、戦争だけではなく、あらゆる恐怖と欠乏から免れてはじめて、
平和だといえる。
差別も、当然、平和を奪うものの一つです。
フツーに暮らしてるだけなのに警察官が突然発砲してくるかもしれない
生活環境だなんて、怖すぎる。劣った人種だと冷遇されて嘲笑されて、
あげく命をテキトーに奪われる、そんな社会に平和など永遠に来ません。
差別が無くなってこその日常生活。
差別が無くなってこその「人間らしい生活」。
NBAや大坂なおみ氏の決意は、命を奪うほどの差別が蔓延している
事実を「それはそれ」と後回しにして試合すなわち日常生活はできない、
というものです。そう、差別がある以上「恐怖と欠乏から免かれ、平和
のうちに生存する」ことはできない。
長年にわたりアイヌや琉球、中国人や朝鮮人を差別し続け、虐殺まで
引き起こした日本でも、まったく同じことです。アメリカでも、日本でも
全ての人に必要な意識です。