2022年6月8日水曜日

 【黙っていれば、「受け入れた」ことにされてしまいます】



 日銀・黒田総裁の「家計が値上げを受け入れている」発言、びっくり

ですね。

 この発言から分かるのは、「いかに政府の感覚が市民感覚と乖離して

いる(市民感覚を無視している)か」ということ。

それともう一つ、「そんなのおかしい!」と声をあげて批判しなければ、

政府はどんどん「国民が承認した」というストーリーを勝手に作って

しまうこと。

 税金の使い道や、だれも救われないような法案や、一部の人にしか

得にならないような政策も、「それひどくない?」と思ったらしっかり

声に出して字にして政治家・政党に迫らないと、どんどん「国民も承認

した」ことにされます。

だって、なにも言わなかったじゃないですか、って。


 一人ひとりが怒りや疑問を形にすれば、『権力の暴走』へのブレーキ

になります。

 国民が監視して声をあげ、そして投票する。権力への歯止めは、つまる

ところ、これしかありません。


 社会や政治を変えようという時、決して、「うまくいくわけない」

「一人が声をあげたくらいじゃどうにもならない」など、最初から諦め

たり、ニヒリズムに流されることのないようにしましょう。生きている

限り政治と無関係ではいられません。他人事として考えたり諦めたりす

れば、民主主義は終わってしまいます。一人ひとりの微力が集結して、

巨大な力になるのですから。