【黙っていれば、「受け入れた」ことにされてしまいます】
日銀・黒田総裁の「家計が値上げを受け入れている」発言、びっくり
ですね。
この発言から分かるのは、「いかに政府の感覚が市民感覚と乖離して
いる(市民感覚を無視している)か」ということ。
それともう一つ、「そんなのおかしい!」と声をあげて批判しなければ、
政府はどんどん「国民が承認した」というストーリーを勝手に作って
しまうこと。
税金の使い道や、だれも救われないような法案や、一部の人にしか
得にならないような政策も、「それひどくない?」と思ったらしっかり
声に出して字にして政治家・政党に迫らないと、どんどん「国民も承認
した」ことにされます。
だって、なにも言わなかったじゃないですか、って。
一人ひとりが怒りや疑問を形にすれば、『権力の暴走』へのブレーキ
になります。
国民が監視して声をあげ、そして投票する。権力への歯止めは、つまる
ところ、これしかありません。
社会や政治を変えようという時、決して、「うまくいくわけない」
「一人が声をあげたくらいじゃどうにもならない」など、最初から諦め
たり、ニヒリズムに流されることのないようにしましょう。生きている
限り政治と無関係ではいられません。他人事として考えたり諦めたりす
れば、民主主義は終わってしまいます。一人ひとりの微力が集結して、
巨大な力になるのですから。