日弁連会長声明
「憲法改正による緊急事態条項の創設
及び衆議院議員の任期延長に反対する会長声明」
1つ前の記事で紹介したこの日弁連会長声明は、「衆議院議員の任期
延長」という改憲案にも反対しています。
いくつか前の記事でちょこっと紹介・解説しましたね!
「非常事態で選挙なんかしてる場合じゃない!」とか言われてしまうと、
たしかにそういうこともあり得るんじゃないの?じゃあ任期延長しても
いいんじゃないのー?…という風になんとなく賛成しがちになるかも
しれませんが…ぜひ冷静に考えてみてください。非常事態だ、と政府が
判断すれば国民が参政権を失うというダメージを⚠
<一部引用>
憲法を改正し、衆議院議員の任期延長を認めるべきであるとの議論につい
ても、当連合会は前記意見書(https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/2017/opinion_170217_03.pdf)において、内閣の権限濫用のおそれと国民主権の
原理への弊害を理由に反対している。2017年12月22日に公表した
「大規模災害に備えるために公職選挙法の改正を求める意見書」においては、
大規模災害が発生した場合であっても選挙を実施できる制度に改めるべきこと
を提言している。新型コロナウイルス感染症という一種の災害下においても、
任期延長という国民主権の原理に反するおそれのある制度ではなく、確実に
選挙が実施できる制度を構築すべきである。
<引用終わり>
堅苦しい文章、苦手!という方には、大意、こんな内容です。
↓
大規模災害などの際には衆議院議員の任期延長を認めるという改憲案に
ついても、日弁連はすでに詳細な意見書を書いて、内閣の権限濫用のおそ
れと国民主権原理へのダメージを理由に反対しています。
(意見書→https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/2017/opinion_170217_03.pdf)
大規模災害の際にも、新型コロナウイルス感染症という一種の災害下でも、
政治家の任期を延長して国民の参政権を奪う形にするのではなく、「何が
あっても確実に選挙が実施できるシステム」を構築すればいいのです。