今日(21日)から、核兵器禁止条約の第1回締約国会議が始まり
ました。日本政府はオブザーバー参加すらしていません…。
● 核兵器禁止条約 初の締約国会議 日本はオブザーバー出席せず (NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220615/k10013673481000.html
ロシアのウクライナ侵攻により、「核保有による抑止力」という幻想は
崩れました。締約国が増え続け、核兵器禁止の決意が共有されつつある今、
日本政府のこのような後ろ向きな態度は時代に逆行しています。平和外交
に徹する戦争被爆国として、核廃絶の輪に参加すべきです。
もう一点、おかしいなぁと思うのは、日本政府の「不参加の言い訳」です。
<一部引用>
小野外務報道官は15日の記者会見で「現実を変えるには核兵器国の協力が
必要だが、核兵器禁止条約には1か国も参加していない。わが国は現実的な
取り組みを進めていく」と述べました。
<引用終わり>
「核保有国が参加していないから、核兵器禁止条約は無力だ」という
理屈は、間違っています。核兵器禁止条約に参加する国はどんどん増え
続けており、「核兵器保有を許さない」共通認識の輪が着々と拡大して
います。この輪は、核保有国に対する圧力となっていて、これ以上増や
すわけにいかない、廃絶へと向かわないと国際的な信用を失う、という
態度決定を迫る“現実的な力”となっています(その結果、NATO本部の
あるベルギーがオブザーバー参加をするに至っています👍)。
「現実的な取り組みを進める」といいながら何もしない日本は、まずは
お手軽な、「極めて現実的な取り組み」として参加すべきです。
「核兵器廃絶に向けて具体的な取り組みをまったくしない政治」は、
私たち市民の手で変えられます。もうすぐ選挙ですしね!