2022年6月21日火曜日

日本政府 核兵器禁止条約の締約国会議に参加せず。


 今日(21日)から、核兵器禁止条約の第1回締約国会議が始まり

ました。日本政府はオブザーバー参加すらしていません…。


● 核兵器禁止条約 初の締約国会議 日本はオブザーバー出席せず (NHK)

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220615/k10013673481000.html



 ロシアのウクライナ侵攻により、「核保有による抑止力」という幻想は

崩れました。締約国が増え続け、核兵器禁止の決意が共有されつつある今、

日本政府のこのような後ろ向きな態度は時代に逆行しています。平和外交

に徹する戦争被爆国として、核廃絶の輪に参加すべきです。

 もう一点、おかしいなぁと思うのは、日本政府の「不参加の言い訳」です。


<一部引用>

小野外務報道官は15日の記者会見で「現実を変えるには核兵器国の協力が

必要だが、核兵器禁止条約には1か国も参加していない。わが国は現実的な

取り組みを進めていく」と述べました。

<引用終わり>


 「核保有国が参加していないから、核兵器禁止条約は無力だ」という

理屈は、間違っています。核兵器禁止条約に参加する国はどんどん増え

続けており、「核兵器保有を許さない」共通認識の輪が着々と拡大して

います。この輪は、核保有国に対する圧力となっていて、これ以上増や

すわけにいかない、廃絶へと向かわないと国際的な信用を失う、という

態度決定を迫る“現実的な力”となっています(その結果、NATO本部の

あるベルギーがオブザーバー参加をするに至っています👍)。

「現実的な取り組みを進める」といいながら何もしない日本は、まずは

お手軽な、「極めて現実的な取り組み」として参加すべきです。

 「核兵器廃絶に向けて具体的な取り組みをまったくしない政治」は、

私たち市民の手で変えられます。もうすぐ選挙ですしね!