2020年7月9日木曜日

「敵基地攻撃能力」じゃない別の言葉探し



 自民党が、敵のミサイル発射前に拠点をたたく「敵基地攻撃能力」に
ついて、別の名称の検討を始めた、との報道。


● 敵基地攻撃、新名称探る 先制攻撃と区別 (日本経済新聞)
 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61253470X00C20A7PP8000/




「自衛反撃能力」…
「敵基地反撃能力」…
「スタンドオフ(離れた場所からの)防衛」…

 どんなに言葉を取り繕っても、9条に照らしてとんでもない疑義がある
ことからが逃れられません。
 かつて軍と政府は、全滅を「玉砕」と言い換えたり、撤退を「転進」と
言い換えたりして「惨敗」感を紛らわそうとしました。
 現政権は安保法制を「平和安全法制」と呼び、共謀罪を「テロ等準備罪」
と呼びます。
 今また敵基地攻撃能力を別の言葉で言い換えようというのも、戦前から
続く、同じ手法に思えてなりません。

 そこにある問題から国民の目をそらそうという姿勢は、とても不誠実です。