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2020年7月21日火曜日
「敵基地攻撃能力」 現実にはほぼ先制攻撃
イージス・アショアの計画撤回をチャンスと思っているかのように、
自民党が「敵基地攻撃能力」の保有について前のめりで議論を進めよう
としています。
● 《社説》 敵基地攻撃 乱暴な論理の飛躍だ (朝日)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14556573.html
自衛隊は「戦力」なのでは?という濃厚な疑いを避けるため、長年に
わたり政府は“専守防衛”の範囲内でしか実力を持たないことを名言して
きました。
でも「敵基地攻撃能力」まで持つことは“専守防衛”の範囲を超えて
憲法9条の下では許されないのでは?と、合理的な疑いがあります。
敵が日本への攻撃に着手した後は、その基地を攻撃していいんだ(それ
は専守防衛の範囲内だ)、という理論は、「理論的にはそうかもしれな
いけれど、ほぼ空想レベルなのでは?」と言わざるを得ません。
現実に、どうやって「敵が攻撃に着手した!」と把握できるのでしょう
か。北朝鮮のミサイル発射実験を、着手時点で日本が把握できたことが
ありますか?
全世界に向けて公開生中継で攻撃準備をすることなどあるわけないし、
「きっと着手しただろう」という見込みで敵基地を攻撃すれば、それは
つまり先制攻撃と何が違うのでしょうか。
「わたしの『やめて』」という絵本は、語ります。
せんそうは
ぼくが ころされないように さきに ころすんだ」
という
だれかのいいわけで はじまります
これに尽きるかと思います。
まずは憲法に忠実な政治を実現して、他国から攻撃されない国になるため
にはどうしたらいいのか、全力で取り組むべきではないでしょうか。