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2020年7月14日火曜日
別姓を選べる婚姻の制度 いいかげんに早く作ってください
三好愛『ざらざらをさわる』(晶文社、2020年)
https://www.shobunsha.co.jp/?p=5783
ささいではあるけれどずっと覚えている心の揺れ、とまどい、ひっか
かり、喜びの記憶。とても丁寧につづられていて(思い出しては考え、
を繰り返す著者の姿が目に浮かぶ)、誰もがどこかしらきっと共感を
覚える、すてきな一冊です。
この本の中に、婚姻で戸籍の名字を変えたことによる環境の変化が
書かれている一節があります。
自分の氏名に愛着のある著者が、通称使用で乗り切れると当初楽観して
いたものの、いざ戸籍名を変えてみると、というくだり。
実際に生活してみて、「新しい戸籍名」がいやうなく自分のアイデン
ティティを襲ってきた様子が書かれています。「夫婦別姓の制度がなく
たって通称使用すればいいじゃん」という意見が、いかに非現実的か
分かりますね。。。
「私が三好愛であること、に自信はあったつもりなのですが、最近はひょっ
としたら違う名前の人間なのではないか、という不安に脅かされています。
ふたつの名前をまたぐというのは、私の中でふたつのアイデンティティーを
またがなければいけないような感覚で、お嫁さんになったら名前が変わる!
という幼いころからの刷り込みにはそんな事情はふくまれていなかったよう
に思います。」
結婚を機に名前を変えなければならない必要性も合理性も、誰もまとも
に語ることなどできないのに、謎の「伝統的家族が崩壊する」の一点張り
で法改正しない政府・与党。いくらなんでも異常です。
こんなムダな苦しみに襲われる人を、これ以上増やしてはいけません。
別姓を選べる制度を、一刻も早く作ってください。