昨年11月に出たあすわかの
「イマドキ家族のリアルと未来
~憲法カフェへようこそ3」
(かもがわ出版)
憲法ビギナーに向けの憲法24条の本はなかなかないので、絶賛オススメ中です。
内容をチラっとご紹介☆
第2章「イマドキ家族のリアル」④
育児しながら働きたいのに1
職場でのマタニティハラスメント
by小野山静弁護士(あすわか)
育児しながら働きたいのに1
職場でのマタニティハラスメント
by小野山静弁護士(あすわか)
働く女性が妊娠・出産をきっかけに職場で嫌がらせや不当な扱いを
受けたり…いわゆる「マタニティハラスメント(マタハラ)」の被害が
絶えません。
取得できるはずの育休が取れなかったり、
妊娠を理由に解雇されたり、退職強要されたり、
妊娠なんてメイワクだ、とあからさまに言われたり。
これって結局、社会全体が「育児は女性(母親)が担うもの」と思い
込んでるからこそ発生するのです。
夫も上司も同僚も、果ては自分自身も「育児はお母さんがするもの」と
思ってるから、女性ばっかりが育児と仕事の両方に奔走しなければならず、
過酷な生活になり、必然的に残業が無理になるから、
妊娠
→ つまりこの女性はフルタイムで働けなくなる
→ 迷惑
→嫌がらせしたい
→マタハラ発生
となるわけです。
それ、理不尽ですよね。
父親だって親なのだから男性も育休とって2人で一緒に分担すべきもの
です。
「やっぱお母さんじゃないと子どもがかわいそう」なんて、そんなの
赤ちゃんヒトコトも言ってませんから。
育児にしながら仕事もする「働き方」を、「レアケース」だと位置づける
のが時代遅れなのです。
それがフツウの働き方として認識することで初めて、女性が「自分らしい
キャリア」「自分らしい生き方」を自由に選べる世の中になるでしょう。
子どもを生み育てながら自分なりの工夫で働き続ける生き方、これも、
憲法24条は保障しています。
マタハラを根絶するための改革は、憲法が求めていることで、政治の責任
ですね!
『イマドキ家族のリアルと未来 ~憲法カフェへようこそ3』
著者:あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)
前川 喜平
かもがわ出版
A5判 80頁
定価:1,200円+税
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/a/0989.html