国際的な人権水準からかけ離れた、非人道的な入管法改正案。
問題点があまりにも多く衝撃的ですが、例えば「難民申請を繰り返す
乱用を防ぐため」という理由で、難民申請による送還停止を原則2回に
制限する案になっています。その上で難民認定申請者を強制送還できる
例外規定を設け、送還を拒む場合には刑事罰を科すことも盛り込まれて
います。
● 【独自】立憲・階氏「上川さんは大臣失格、不信任案もあり得る」
―スリランカ人女性死亡等の対応を批判 (志葉玲)
<一部抜粋>
国連難民高等弁務官室(UNHCR)は、難民を迫害の恐れのある
ところへ送り返してはならないとする国際法の原則(ノンルフール
マンの原則)に反するのではと危惧している。
入管法「改正」案に対し、野党第一党である立憲民主党はどのよう
に臨むのか。衆院法務委員会の筆頭理事でもある、階猛衆議院議員は
筆者の取材に応じ、「廃案させることを目指す」と明言し、弱腰の
対応になるのではとの一部の見方を強く否定した。また、階議員は、
先月、名古屋入管に収容中であったスリランカ人女性ウィシュマ・
サンダマリさんが死亡した事件についても触れ、「真相を明らかに
した上で改善策も議論しないと、(入管法「改正」で)制度が変わって
も意味がない」と語った。
<抜粋終わり>
命からがら逃げてきた難民を、国に送り返す。
つまり、死ねといっているのと同じです。
どのアングルから見ても非人道的な行政であり、外国人は徹底的に
社会から排除すべしという異常な差別意識を感じざるを得ません。
このような差別的な行政を、「自分には関係ない」といって放置
できますか?
差別の放置は、差別の容認であると、何度も発信してきました。
「人間扱いしなくてもいい人がいる」という線引きを放置すれば、
必ずそれは自分や家族、大切な人にもふりかかってきます。
どの子の命も、どの人の命も、同じくらいかけがえのないものです。
廃案しかありません。
お住まいの選挙区から出ている国会議員に電話、FAX、メールなんで
もいいので、「入管法改正案はおかしい。国際的にも恥ずかしい。」と
伝えませんか。
一人ひとりの不断の努力が、政治を大きく動かします。