“伝統的に”女人禁制の船が使われるお祭りが、五輪の聖火リレーでPR
されるのだそうです。
● 愛知の聖火リレーで男性限定区間 舟「女人禁制」理由も批判の声 (毎日)
https://mainichi.jp/articles/20210401/k00/00m/050/351000c
市の担当者「五輪精神にそぐわないところもあるかもしれないが、祭り
はそういうもの。歴史と伝統文化か、最新の常識かの問題だ」
県実行委の担当者「地元の魅力を発信したいという市の意見を尊重した。
相撲などと同じ伝統なので、特段問題にはならず承認した」
この言い分に、のけぞります。
そう、差別の因習を「伝統文化」のひと言で容認・温存するのは、
性差別に無理解な人々の常套手段です。特に五輪側は、五輪憲章を実現
する側なのですから、こういう提案があれば「それは五輪憲章にはそぐ
わない」と拒否しなければならないところ、極めて“気軽に”OKした点、
いかに日本の五輪運営に人権意識や反差別の意識が欠落しているか、
まざまざと思い知らされます。国際社会の一員として恥ずべきことです。