12月8日。太平洋戦争の開戦の日です。もう、79年経ちました。
「帝国陸海軍ハ今8日未明西太平洋ニオイテ米英軍ト戦闘状態ニ入レリ」
というラジオのニュースに国民は驚いたものの、次々に報じられる「連戦
連勝」に熱狂しました。
連戦連勝なんて、せいぜい最初の半年くらいなのに。。。
そう、敗戦まで、結局国民は日本軍の劣勢を知りませんでした。
政府と軍部による徹底した情報統制で、マスメディアは翼賛記事しか
書けず、およそ正確な報道など不可能だったからです(全滅→「玉砕」、
撤退→「転進」と造語で美化・曖昧にされたり)。
でも、統制される以前から、新聞各社は軍部にすり寄りました(現代の
「抱きつき取材」と全く同じ手法です)。
言論の自由や報道の自由が奪われた結果、国民が正しい情報を得られず
何が正しくて何が悪いのか、およそ判断することもできず、権力の駒とし
て消費されて(無駄死にさせられて)いったことを、忘れてはいけません。