政府の第5次男女共同参画基本計画が決定しました。
先日、自民党の猛烈な反対によって選択的夫婦別姓に関する記述が
大幅な「後退」を余儀なくされた、アレです。
● 「夫婦別姓」の表現後退 緊急避妊薬、入手簡素化を
男女参画新計画が閣議決定 (時事)https://news.yahoo.co.jp/articles/e450a1dbd0317f0c79647cd48db9e030abe0622d
<一部抜粋>
選択的別姓は結婚する夫婦が同姓か別姓かを選べる制度。原案
には「政府も必要な対応を進める」と導入に前向きと取れる記述が
あったが、自民党の保守系議員が猛反発。新計画は検討に当たり
「夫婦同氏制度の歴史を踏まえ、家族の一体感や子どもへの影響
も考慮」するとした。第4次計画に入っていた「選択的夫婦別氏」
の文言自体も削除された。
<抜粋終わり>
夫婦同氏制度の歴史、ってなんでしょうね(棒)。
そんな歴史、「踏まえ」なきゃいけないほど長くあったのでしょう
か(棒)。
ちょっと調べれば分かることです。家制度が設けられ夫婦同姓が
強制されたのは明治半ば。そんな最近の人工的な政策が「伝統」風
を吹かしてるのは、おかしいとしか言いようがありません。
今も昔も、「名字が一緒だから」家族が一体感・絆を感じている
のではありません。逆に、名字が一緒だって一体感もへったくれも
ない劣悪な家庭環境に苦しむ人たちはたくさんいます。
世界を見渡しても、夫婦同姓を強制する婚姻制度は日本だけなのに
「婚姻は同姓が決め手」という妄執は、論理的にはとっくのとうに
破綻しているのです。そう、妄執でしかない。正直いって、もはや
信仰といってもいいレベルの思い込みです。
こういう妄執が、人権より優先していいはずがありません。
現実に生きる国民を見ない、「見たいもの(妄想)しか見ない」
政党に、生活や人生を託して、誰一人取り残さない社会になるとは
思えません。
次世代に、子どもに、こういう社会を手渡していいのでしょうか?
もう誰一人として、自分の一部となっている姓を結婚で奪われ、
アイデンティティが危うくなる苦しみを味合わせたくないのに。
<あすわかtwitter>