2020年9月13日日曜日

「政府として憲法改正」 基礎知識とセンスがあればあり得ない言い間違え



 菅義偉氏が、憲法改正について討論番組で「政府として挑戦したい」と
発言し、直後に「党総裁の立場で」と訂正した、とのこと。

● 菅氏「政府として憲法改正」 
                      発言直後に「総裁」に訂正    NHK番組で (毎日)
 https://mainichi.jp/articles/20200913/k00/00m/010/164000c


 
 …なんという、、、なんという失言でしょうか。
 憲法改正に並々ならぬ執念を見せた政権の中枢として7年8カ月も
“活躍”していたのに、憲法改正のルールが頭に入っていない。

 「言い間違いなら誰にでもあるじゃないか」で済まされることでは
ないのです。
 憲法が権力を縛るものであり、
 権力を握る者たちが憲法尊重擁護義務を負い、
 憲法を変えるには国会の発議と国民投票を経るルールがあり、どの
段階にも「内閣」「政府」「行政」は登場しない。
 その、極めて初歩的な知識があれば、ぜったいに言い間違えないもの
を言い間違えた、その重み。そのひどさ。

 安倍政権は「憲法の基礎知識がないのに、憲法を変えたいと言い続け
る」謎の政権でした。その謎は、そのまま菅氏によって忠実に引き継が
れるようです。
 それはあまりにも、民主主義や国民主権にとっては、悲劇だと言わざ
るを得ません。