一般的に言って、苦労人が「苦労人にやさしい政治家」になる例も、
冷血な独裁者になる例も、ざらです。
政治家の生い立ちを報じる意味が仮にあるとすれば、その境遇の中で何に
疑問を感じ、怒り、どのような政治を目指すようになったのか、その価値観
・思想を報じる場面でしょう。
ましてや食の好み、妻との馴れ初め、趣味…これは報道ではなく広報です。
残念ですが、「苦労人=苦労人に優しい政治家」という公式はなりたちません。
食の好みも、政治家としての資質とは無関係です。
そろそろ、
「握手してくれた」
「同じ野球チームが好き」
「涙もろい」
「子どもが同じ中学校」
…そういう理由ではなくて、その政治家がどんな政治をやってきて、どんな社会
を実現しようとしているのか、人権や民主主義への見識がまともかどうか、で
選びませんか。