拡散希望! 候補者選びのポイント


 繰り返し書いていることですが、

 100%考えが一致する候補者がいないから投票しない、という選択

は間違いです。

 100%共感できる候補者なんて、めったにいません。

 むしろ選挙は「この中で一番マシなのは誰だ?」と選ぶものです。

 一番マシな人を選ぶ票が積み重なれば、一番マシな人が当選し、

“よりマシな政治”へと変えられます。


 また、残念ですが「苦労人だった政治家=苦労人に優しい政治家」

という公式はなりたちません。

 苦労人が冷徹な独裁者になった例は歴史上、ザラです。


 「地元のイベントによく顔を出してくれる」

 「うちの地区ではいつも〇〇さんって決まってる」

 「子どもが同じサッカー教室なんだよね」

 情は大事にしたいけれども、それを一票に結びつけて自分の暮らし

や人生を左右させるのは、間違っています。

 そろそろ、こうした理由ではなくて、その政治家がどんな政治を

目指すのか、どの法案に賛成・反対してきたのか、最低限の人権や

民主主義への見識があるかどうか、で選びませんか。



一票と政治の太い糸


 私たち一人ひとりの一票と現実の政治は、線でつながっています。

 糸のような線ではなく、ナイロンザイル並みの太い線です。

 あの議員も、あの大臣も、小さな一票一票が積み重なったから当選

し、議席を得ています。

 「一票じゃ何も変わらない」、というのは間違いです。

 「一票じゃ何も変わらない」と言って何もしないから何も変わらない。

 一票を積み重ねれば変わる。


 例えば、「限りある税金(予算)を失業・貧困への対策ではなく五輪

にまわす」政治に賛成するのか、反対するのか。

 この国に生きる私たちの命と暮らしを最優先に考えている政党・政治

家なのかどうか、一目瞭然です。


 女性が男性と同等に自由に自分らしく生きられる社会に変えたい、と

本気で(女性が自由に生きられない今の社会構造を壊してでも変えたい

と)思っているのか、選択的夫婦別姓や女性の貧困問題、性暴力被害者

への支援などへの姿勢を見れば、政党ごとに確実に差があります。


 自分と大切な人の命と暮らしをどの政治家・政党に託すのか。

 見極めて、投票しましょう。

 私たち一人ひとりの一票と現実の政治は、線でつながっています。





選択的夫婦別姓を求める 日弁連会長声明


 別姓を許さない婚姻制度が、人権侵害ではなく合憲だーという

最高裁決定。

 何度思い返しても、アンビリーバボーですね。

 遅くなりましたが、日弁連がこれを批判し、「国に対し、改めて

民法750条を速やかに改正し、選択的夫婦別姓制度を導入すること

を強く求める」という会長声明を出したのでご紹介します。


 「最高裁判所大法廷決定を受けて、

                改めて民法750条を改正し、

          選択的夫婦別姓制度を導入することを求める会長声明」

 https://bit.ly/35XwP9a




<一部抜粋>

 今回の決定は2015年の判決を引用したのみで、民法750条

の違憲性について実質的な検討をしていないに等しく、極めて不当

である。同判決を変更して、違憲の決定を出し、人権の最後の砦と

しての役割を果たすべきであった。

 もっとも、4人の裁判官は両規定について詳細な検討を加えた上

で違憲と判断しており、最高裁大法廷内でも意見が分かれたことが

うかがえる。多数意見も、民法750条を憲法に違反するものでは

ないとしたものの、同時に「夫婦の氏についてどのような制度を

採るのが立法政策として相当かという問題と、夫婦同氏制を定める

現行法の規定が憲法24条に違反して無効であるか否かという憲法

適合性の審査の問題とは、次元を異にするものである。」、

「制度の在り方は、平成27年大法廷判決の指摘するとおり、国会で

論ぜられ、判断されるべき事柄にほかならないというべきである。」

と重ねて指摘した。

補足意見は、更に強く国会に対して議論の促進を求めている。

国会は、最高裁大法廷が二度にわたり、国会の議論を求めていること

を重く受け止めるべきである。

 法務大臣の諮問機関である法制審議会が1996年に選択的夫婦

別姓制度を導入する民法改正要綱試案を答申してから既に四半世紀

が経過し、様々な議論が尽くされたにもかかわらず、国会がこれらを

放置してきたものであって、これ以上の議論の先延ばしは許されない。

<抜粋終わり>


 違憲だと判断した裁判官は4人。5年前の合憲判決から1人減り、

なんだか時代が後退した感もあります。けれどこの4人の書いた意見

はかなり手厳しく、特に女性差別撤廃条約違反であることを詳細に

書いているくだりは、だれも反論できないであろうレベルで緻密です。

極めて薄っぺらく原告の主張にこたえない多数意見が、まさしく

「理屈は勝てないから分厚く書けなかった」ことをよく表している

ともいえるでしょう。

 

 裁判所が「憲法の番人」としての仕事をしないなら、私たち市民は

選挙で政治を変えて、人権保障を実現させるしかありません。

 もうすぐ、選挙ですね!


「両親が別姓だと子どもがかわいそう」という声が子どもをいじめる


 別姓を許さない(結婚したくば名前を変えろという)婚姻制度を

「人権侵害ではない」と判断した最高裁決定。信じられなーい。

 マスメディアによっては、「街では賛否両論だ。以上。」みたいな

書き方、されてますね。


● 「時代遅れ」「同じ姓でいい」 最高裁決定に賛否の声 夫婦別姓 (時事)

https://news.yahoo.co.jp/articles/4c16d1c897d75b921c6b96392acf9a704fdb5313


 何度も書いていますが、婚姻によって姓を奪われることはアイデンティ

ティに関わる人権侵害で、被害が現実にある以上、許されないのです。

「人権侵害を解消するか放置するか多数決で決めよう」という発想自体

が誤りで、結論は世論次第かのような書き方はしないで下さい。

 知る権利に奉仕する矜持を持っているのであれば、そうした視点からの

書き方がされるべきでしょう。


 同姓か別姓か自由に選べる選択的夫婦別姓の実現は、同姓になりたい

カップルにとって何の支障にもなりません。同姓強制は世界中見まわして

も日本だけで、別姓でも夫婦は愛情を育み子どもにも何の不幸もない。

反対する方々の声を聞くと、結局「家族というものは同姓でなければ」

という思い込みと偏見にとらわれていることに気づきます。


 よく言われるのが「親が別姓だと子どもがかわいそう」という言説。

 子どもを不憫に思う“優しさ”に見えつつ、実は「別姓の夫婦は普通で

はない」「親と子で姓が異なる家族は何かおかしい」という偏見であり、

真っ先に子どものイジメの原因になるわけです。こう考える人々は、

日本以外のすべての国の子どもたちを、片方の親と姓がちがうことで

いじめられていると思っているのでしょうか。

 家族の形なんて、家族の数だけちがっていて当たり前です。

姓と幸せは無関係だ、と率先して子どもを守れる大人でいたいですね。




女性議員が少ない。同時に、女性の最高裁判事も少ない。


 22日に、国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」実現を

目指す推進本部会合が首相官邸で開かれた、という報道がありました。

日本がジェンダー・ギャップ指数で156カ国中120位と著しく

低い現状を「大変残念な状況にある」と遅れを認めた、とのことで…。


● 日本のジェンダー分野遅れ認める

            世界120位「大変残念な状況」 (共同)

 https://nordot.app/779908900225941504?c=39550187727945729



 でも、この記事の写真を見れば、

なぜジェンダー・ギャップ120位なのかも、

「残念だ」が表向きの言葉で、是正する気がまったくないことも、

そもそも自分たちの何がいけないのかを理解してないことも、

分かりますよね。

 男性だけで性差別を語り合うという、「なにそれ」な図です。


 「女性不在の場で性差別が議論・判断されてしまう」問題は、

司法の場にもあります。別姓を許さない婚姻制度を合憲と判断した

最高裁の裁判官は、ほとんどが男性です。


● 夫婦別姓訴訟「裁判官の半分が女性ならこの結論にはならない」

                   弁護団長が指摘 (ハフポスト) https://news.yahoo.co.jp/articles/dc14b3ef709ea0dedb07f5c411b7c68568a9406b


<一部抜粋>

 夫婦同姓を定めた民法の規定について、最高裁が初めて憲法判断を

下した2015年12月時点でも、女性裁判官は15人中3人と少なかった。

2015年の判決では、15人の裁判官のうち5人が「違憲」との意見を

示し、3人の女性裁判官は全員が「違憲」と表明していた。

 榊原弁護士は女性裁判官が少ないことについて「国際的に日本の

女性の地位が低いことの一つ。最高裁の半分が女性だったらこのよう

な結論には絶対にならないと思う」と話した。

<抜粋終わり>


 現在、最高裁の裁判官15人中、女性はたった2人。その一人、岡村

和美裁判官は合憲の判断をしました。女性だからといって必ずしも性差

別の問題にすぐれた洞察力があるわけではありませんが、国会であれ

行政であれ司法であれ、差別の問題を当事者を入れずに語っては、

どこがどう何故差別なのか理解されないまま結論を出される可能性は

高いのです。

 女性議員が少ないという問題とともに、裁判所(なかんずく最高裁)

の女性裁判官の少なさが、こうして私たちの生活・人生に及ぼす影響は

大きなものがあることを、ぜひ知ってください。最高裁長官を指名し、

14人の最高裁裁判官を任命するのは内閣です。15人の男女比を半数

にする気があるのかどうかは、内閣次第です。


 そして、政権与党がこの「最高裁判事の男女比」をどうにかする気が

あるのか、しっかり監視しましょう

別姓を許さない婚姻制度を合憲といった裁判官は誰?今年は国民審査があるYO!🔥


 別姓を許さない婚姻制度は合憲であるという最高裁の決定。

 最高裁判所の15人の裁判官のうち、合憲だと判断したのは11人。

 (敬称略で、)大谷直人 池上政幸 小池裕 木澤克之 菅野博之

 山口厚 戸倉三郎  深山卓也  林道晴  岡村和美 長嶺安政

 違憲だと判断したのは4人。

 (敬称略で、)草野耕一 宇賀克也 三浦 守 宮崎裕子


 名前は「自分」の一部なのに、自分のまま結婚することを許さない婚姻

制度は世界中見渡しても日本だけです。

理由を問えば、「伝統的家族観」「家族の一体感」「家族の絆」…論理では

ない謎の概念しか返ってこず、そこに理屈がないことはずいぶん前から

はっきりしています。

 この世界で命や人権より尊いものはないはずなのに、そういった意味不明

な世界観の押しつけで人の尊厳を傷つけられ続けることに、もう我慢も限界

だという人は少なくないはずです。


 最高裁の決定は、以下のURLからダウンロードできます。

https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/412/090412_hanrei.pdf?fbclid=IwAR1rMAXa1qG7qGJnv4EYxEGR7KoWUi6Tn1dzV-TkTZ3pK-DBFQMo5cEmG9c


 でも、もちろん小難しい法律文書ですので、読みにくいですよね💦

手短にまとめた記事はこちらです。


● 夫婦同姓は「合憲」 最高裁の決定要旨、反対意見も紹介 (朝日)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ba74438649e0f0db0a8800564cafb8a45672895


 覚えておいてほしいことがあります。

今年は、衆議院総選挙があるので、同時に「国民審査」があります。

 私たちは「国民審査」という手続きで、最高裁判所の裁判官を罷免

することができます。 

 罷免したい裁判官に✖印を付ける、という制度です


 もう少し詳しく言うと、15人の最高裁判事は任命後初めての衆院選と、

その後10年を経過するごとの衆院選の際に審査されます(日本国憲法79条)。



 15人全員を一挙にチェックするわけではなく地味な手続きですが、

院総選挙と同時に行われるもので、司法(裁判所)に対して国民の意思

を及ぼせる、とても貴重なチャンスです。

 性差別であり人権侵害の装置として機能している婚姻制度を「問題なし」

「合憲!」と容認した裁判官は、「憲法の番人」としての仕事を放棄して

います。裁判所は人権保障の最後の砦なのに、使命を放棄するような裁判

官は困ります。

 

 冒頭に書きましたが、もう一度書きます。

▶ 最高裁判所の15人の裁判官のうち、別姓を許さない

婚姻制度を合憲だと判断したのは11人。

 (敬称略で、)大谷直人 池上政幸 小池裕 木澤克之 菅野博之

 山口厚 戸倉三郎  深山卓也  林道晴  岡村和美 長嶺安政

▶ 違憲だと判断したのは4人。

 (敬称略で、)草野耕一 宇賀克也 三浦 守 宮崎裕子


 衆議院総選挙の際には、選挙公報で国民審査の対象になる最高裁判事

も発表されます。

 「憲法の番人」として働かない裁判官は、要りません🔥


 

夫婦同姓は「合憲」 心から抗議します


 別姓を認めない現行の婚姻の規定を合憲とした最高裁の決定に、

心から抗議します。

 自分の名前は自分の一部であり、結婚したくば変えろと強制する

ことは、その人の身体を引き裂くことに等しい人権侵害です。

自分のまま結婚し、自分のまま生きたい。なぜそれが許されないか。


● 夫婦同姓の規定は「合憲」 最高裁大法廷、6年前と同様 (朝日)https://www.asahi.com/articles/ASP6R4CT2P6LUTIL064.html?oai=ASP6R6DRDP6RPITB012&ref=yahoo


● 「国会の判断」当面進展せず 自民、集約先送り 夫婦別姓 (朝日) https://news.yahoo.co.jp/articles/6693f9b8b8ef25916fb9fb9d6aa8f0ebb86adbf3


 選択的夫婦別姓はじめ性差別の問題は、巨大与党である自民党と、

その他の政党や世論と、最も違いが鮮明に出るテーマです。

 女性が対等な人間扱いされなかった時代への郷愁を隠さず、「あるべき

女性」「あるべき家族」観へ固執する、“極右”と呼ばれても仕方ない一部

の議員たちが自民党内で力を持ち続ける以上、自民党政権下で選択的夫婦

別姓が実現することも、性差別が解消されることもない、と見るのが現実

的ではないでしょうか。

 

 選択的夫婦別姓の実現がまた一段と遠のいたことについて「そんなに

落胆することか?」と思っている男性は、ぜひ自分が他人事として傍観

できる“特権”について考えてみて下さい。せめて、自分が婚姻で姓を

変えて生きることを想像して下さい。「不便」を超えた喪失感、苦しみ

を少しでも共有して下さい。


 あっ、今年は、衆議院の選挙がありますね!



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