2025年7月1日火曜日

人権って何? 「個人の尊重」という理念


 日本国憲法の人権保障の理念は、
13条「すべて国民は、個人として尊重される」
 この世に生きるすべての人が、「この世にただ一人しかいないかけがえの
ない存在」として大事だ、という意味です。一人ひとりが持つ個性にまで
着目して、あなたが自由に自分らしく生きることが一番大事なのだ、と。





 すべての人が自由に自分らしく生きていくためには、何が必要でしょう?
命、健康、そして…人権/自由が保障されなければなりません。そこで日本国
憲法は、第三章で人が自分らしく生きる上で必要不可欠な人権を細かく保障し、
権力に対し「人々の人権をぜったいに奪うな」と歯止めをかけているのです。


 ここで注意したいのは、「人権」と「思いやり」の混同⚠
例えば「差別は許されない」ということを思いやりの問題だと捉えてしまうと、
思いやる必要が無いと判断した集団については、差別を黙認・容認しかねません。
差別を(誰もが持つ)人権の侵害だと捉え、どんな差別も許されないという理解
が必要。

 「人権」と「思いやり」「優しさ」の混同については、あすわか田中淳哉弁護士
がブログで詳しく解説しています。「人権=思いやり」と誤解しがちなのは、
日本の「人権教育」に問題がありそうです。ぜひご参照ください👍


憲法が求める人権教育と学校の「人権教育」のギャップ