2017年7月24日月曜日

首相も自民党も、「改憲することは決まってる」的な進め方はしないでほしい…



 安倍首相が、憲法改正について、秋の臨時国会で「各党はただ単に
反対という主張ではなく、自分たちはこう考えているという案を持ち寄って
いただきたい」と述べたそうです。

● 安倍晋三首相、憲法改正で「単に反対ではなく案を持ち寄ってほしい」(産経)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170723-00000521-san-pol


 「今のままで問題なくない?」「変える必要なくない?」という意見も、
十分立派な「案」だと思うのですが、そういう意見がかなりの程度ある
という事実はスルーなのでしょうか。
 今までもずっと「変える必要はない」という案が主張され続けてきた
からこそ、70年間、改正されてこなかったわけですが、いつの間に
その案が「意見として失格」になったのかな…?とっても不思議です。

 
 憲法は私たち国民のものですし、国民が首相や国会議員など「権力」を
どう縛るか、というツールなので、勝手に首相に「あ、憲法変えるから」と
進められる筋合いはありません。
 国民の中で「憲法のこの条文をとにかく変えなければ!」という世論が
巻き起こってもいないのに、なぜ「憲法はとにかく変えましょう」と権力側
から言われなければならないのか…順序が違うし、理不尽と言わざるを
得ません。


 冒頭で紹介した記事によると、安倍首相は、このような発言もしています。
  ↓
「どの条文を改正するかという議論がスタートした。この夏に汗を流しながら
議論を深め、絞っていただけるだろう」と期待を示した。


 …やっぱり、おかしいですよね(^^;
 なんで「とりあえず変えるっていう結論だけは決まってる」という議論なの
でしょうか。
 「どの条文を変えなきゃいけないかは、まだ分からないけれど、とにかく
変えるんだ」って… そこにあるのは「とにかく今の憲法がキライ」という
私怨にも似た情念と、
 「おじいちゃんが改憲したかったから、孫の僕がそれを叶えるんだ」という
無邪気なほどの公私混同な浅はかさが見えます(すみません口が悪すぎ
ました…)。


 仙台市長選では野党統一候補が当選しました。
 あぁ、やはり国民は、改憲には興味無いんだな、とよりハッキリ見えたわけ
ですが、安倍首相にはそれが見えているでしょうか。