2024年3月5日火曜日

第五福竜丸事件から70年


 第五福竜丸含む多くの漁船が、1954年3月1日、太平洋・

マーシャル諸島のビキニ環礁で実施された米国の水爆実験による

『死の灰』を浴びてから70年が経過しました。被ばく者の実態は、

結局十分に解明されていません。核兵器がもたらすのは惨い死と

苦しみだけです。

 高知新聞の社説を紹介します。ぜひ全文お読みください。


● 【ビキニ事件70年】いまこそ核廃絶へ誓いを (高知新聞)

 https://www.kochinews.co.jp/article/detail/725353



 <一部引用>

 無慈悲と無責任の極み。それが核兵器である。多くの漁船乗組員は

その後、がんなどの病に苦しみ続け、事件はいまも終わっていない。

 70年の節目に改めて核兵器の恐ろしさ、愚かな歴史を捉えたい。

同時に現在の厳しい現実にも目を向け、いまこそ核廃絶の誓いにつな

げる必要がある。

 核の脅威は冷戦が終わり、一時落ち着くかに見えたが、いま再び

高まっている。

 (中略)

 核兵器禁止条約は核保有国が加わる気配がないまま、発効から3年が

過ぎた。どの国より核の悲劇を知る日本も米国の核の傘に入り、不参加

のままである。

 これでは核廃絶は実現しない。世界に失望が広がっているのも当然だ。

まず日本が意識を変える必要がある。ビキニ事件70年を核廃絶への

転換点にしなければならない。

<引用終わり>