2017年6月26日月曜日

首相の「急いで改憲」プラン なんで勝手にそんなこと!



 安倍首相が、改憲に向けて、もーんのすごい前のめりな計画を立てています。


● 自民改憲案秋を国会に提出 首相表明 党の結論前倒し(東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201706/CK2017062502000134.html


 いわく、
「自民党で改正案の検討を急ぐ。臨時国会が
終わる前に、衆参の憲法審査会に自民党の案を
出したい。二〇二〇年は、新しい憲法が施行され
る年にしたい」。


 あまりにも前のめりすぎて、あまりにも勝手すぎて、突っ込まずに入られ
ません。
 
 何度でも言いますが、憲法は「国民が」国家権力をしばるための法です。

 国民が自分たちの自由や人権を守るために、放置していたら必ず暴走する
権力をあらかじめ縛っておく。その縛るロープあるいは縄が、憲法です。
 権力側の、首相・大臣・国会議員・裁判官・公務員は、「縛られている立場」
なので、憲法の理念をよく理解し、憲法を遵守し、この体制に反することなど
してはいけない義務を負っています(99条 憲法尊重擁護義務)。


 だから憲法を変えよう!などという話は、憲法の「所有者」であり憲法で権力を
「縛る」人である国民が言い出して初めて動き始める話なのです。

 国民が、自分たちの人権や自由を実現する上でどうしても憲法が合わなかった
り、民主主義の政治を動かしていく上でどうしても憲法の規定が合わなかったり
するときに、初めて、「法整備を整えたりするだけでは限界があるから憲法を変え
ないと」という案が出てきて、国民の大多数がそれを求めている…みたいな流れが
あってこそ、「憲法を変えよう」という議論が成熟するのではないでしょうか。


 なのに、あれ???なんで首相自身が改憲を急ぐのでしょう?
 国民の大多数がそれを望んでいるなんて現実が、どこにあるのでしょう?


 …思えば、特定秘密保護法も、安保も、共謀罪も、ぜーんぶ「そんなもの望む
世論、どこにもないんですけど??」というものでした。

 この「急いで改憲」プランも、ただただ、首相の執念、でしかありません。


 そんな執念につきあう筋合いはありません。
 私たち国民の憲法を、「あ、このロープ、きついから切っとく」なんて言われ
たら、たまりません(>_<)。


 どの政党も信用できない、その政党も頼りない…という方、少なくないはず
です。
 でも、憲法を変えるという話は、国民全員の未来にかかわってくる大問題です。
 なので、支持政党がなかろうが、どんだけ政治に関心がなかろうか、自分の身
を自分で守るためには、憲法のキホンは、知っておかないと、「防災」できません。
 そう、「自分らしさ」「平穏な生活」を守るための防災は、“知憲”です。
 「とりあえず、ケンポウ知っとこ。」これが大切な大切な一歩です。
 あすわかには、「政治とか憲法とかぜーんぜん知らないんだけど」という方にも
楽しく一歩を踏み出せるような憲法カフェの達人がたーっくさんいます☆
 ぜひ、あすわか弁護士を呼んで、憲法の話を聞いたり、あすわかが出している
憲法の本を読んでみたりして、憲法と出会ってみて下さい。


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