2024年8月19日月曜日

「尊い犠牲」というフレーズ


 「尊い犠牲の上に、平和な日本がある」

戦没者追悼の場でよく聞くフレーズについて考察する記事です。


● 「今の平和は、尊い犠牲のおかげ」 決まり文句を憂う元特攻兵 (朝日)

 https://digital.asahi.com/articles/ASS8H3K3SS8HUTIL028M.html?iref=comtop_7_01&fbclid=IwY2xjawEtBPVleHRuA2FlbQIxMQABHQAtYe8u3CHjUbtpREZfRU-isSjcgezJH9tRRZIIEYwhP4NIjQ7FqGi26A_aem_jN9SXFgfR2ZGIa3Y3_Io8w





 戦争で亡くなられた方々への「尊い犠牲」という表現には警戒が必要です。

 第2次世界大戦での日本の軍人・軍属の戦没者は6割が餓死との説が有力で、

勝算のない無謀な作戦での病死も多く、軍部の無為無策による死が美化され

責任の所在がうやむやにされかねません。

国家のために死ねと教育され、命じられ、死んでいった方々を追悼する気持ち

は、侵略戦争の賛美・美化とは相容れません。

国家の犠牲になっていい命などないし、決して「犠牲にならなければならない命」

ではなかった。

改めて、多くの人を死に至らしめた政治に怒り、二度とこのような犠牲を

出さない政治を求めます。