かつて、研究者たちがアイヌ民族の遺骨や副葬品を盗掘したり、
無断で持ち去ったり…その倫理に反し差別的な収集や保存管理は、
アイヌの方々への配慮を全く欠いた屈辱的なものでした。
今月、日本人類学会と日本考古学協会が謝罪声明を出し、飛び交う
アイヌヘイトに対して3学会共同の声明も出ました。
● アイヌ遺骨収集・保管のあり方に問題 人類学、考古学の両学会が謝罪 (朝日)
https://www.asahi.com/articles/ASTDH3GYGTDHUCVL03FM.html
<アイヌ遺骨に関する日本人類学会の声明>
一部引用
「自然人類学の研究成果は、本来、人の多様性に対する理解を促し、
他集団への誤解や偏見を軽減し、差別を是正する力をもっているはず
ですが、それを十分に活用し社会還元できていない現状には、悔いが
残ります。」「アイヌの方々に心よりお詫び申し上げます。」
<アイヌ遺骨・副葬品に関する日本考古学協会会長声明>
一部引用
「アイヌ民族の歴史に対する認識や学術的な位置付けが不足していた
ことは否めません。このような研究のあり方が、結果的に、アイヌ民族
への構造的な差別を容認し、アイヌ民族が自らの歴史を描くことを妨げ
てきました。」
https://archaeology.jp/info/requests/1086
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こうした謝罪は、差別解消に向けた、とても大事な一歩です。

