選択的夫婦別姓。結婚して夫婦で同じ姓になりたいカップルは姓を
変え、それぞれの姓のまま結婚したいカップルはそのままの姓で、と
いう結婚の制度にしませんか…という提案は、すでに数十年前に法制
審議会において法律案要綱まで作られているにもかかわらず、いまだに
実現しません。
自分の姓は「自分」の一部であり、アイデンティティの一部です。
それを結婚を機に強制的に奪う結婚の制度は人権侵害であり、特に
事実上「女性が改姓するシステム」になっている点で女性差別的な
制度です。国連から法改正するよう幾度も勧告を受けていますが、
日本政府と与党自民党は一貫して無視…。
先だっては、ついに財界からビジネス上不都合すぎるとのことで
選択的夫婦別姓の導入を求める申し入れがありました。
結婚を機に姓を変えなければならない国は、世界でも日本だけ。
子どもがかわいそう?… いえいえ、選択的夫婦別姓によって日本
以外の世界中の国で子どもたちが不幸になっているという事実はあり
ません。
「家族の一体感」?「伝統的家族観」?… あまりにもぼんやりした
謎概念で、ほんとうにそんなものがあるのかという疑問すらありますが、
百歩譲ってそういう概念が真に存在するとして、人権より大事なので
しょうか。
● 選択的夫婦別姓の導入 岸田首相が決断する時だ (毎日)
<一部引用>
夫婦の約95%は女性が改姓している。ビジネスや生活上の不利益に
とどまらない人権の問題である。個人が尊重され、男女が平等に扱われ
なければならない。多様な選択肢が認められるべきだ。
自民党は、党内の議論を再開させることにしたが、これ以上の先送り
は許されない。一刻も早く導入を決断するよう首相に求める。
<引用終わり>
これ以上、なにをどう議論しろというのでしょう、結論はとうの昔に
出ています。