2024年7月4日木曜日

市民の個人情報を、勝手に自衛隊へ開示 奈良で訴訟が始まりました!

 

 奈良市が自衛隊の求めに応じて市民の個人情報を本人の同意なく

勝手に提供し、自衛隊がその情報を勧誘活動に利用した事件。

市と自衛隊の行為はプライバシー権(憲法13条)の侵害に当たると

して、当時高校生だった原告が市と国に損害賠償を求める訴訟が始まり

ました。


● 市と国、請求棄却求める 

          自衛隊名簿提供違憲訴訟 地裁初弁論 /奈良 (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20240703/ddl/k29/040/274000c



 <経緯>

 奈良市が18歳と22歳になる約6千人の市民の個人情報(住所・氏名・

生年月日・性別)を、本人にも保護者にも事前の通知・説明なく自衛隊に提供

 ↓

 自衛隊はその情報を基に自衛官の募集案内のはがきを送付し、厳格な

規制があるはずの高校生への勧誘活動に利用。 


 自分の個人情報を、法的根拠なく、勝手に自治体が開示している…とても

恐ろしい話です。

 しかも2015年に作られた安保法制により、米軍と一体となって軍事

行動をとることとなった違憲性高まる自衛隊に。高校生への就職勧誘活動は、

教育的配慮が必要なため、さまざまな規制がかけられています。それにも

かかわらず直接生徒へ送付してくる点も、看過できません。

 私たち自身のプライバシー権を守るためにも、このような個人情報の

取り扱いを許さないという目で、ぜひご注目ください。