「尊い犠牲の上に、平和な日本がある」
戦没者追悼の場でよく聞くフレーズについて考察する記事です。
● 「今の平和は、尊い犠牲のおかげ」 決まり文句を憂う元特攻兵 (朝日)
戦争で亡くなられた方々への「尊い犠牲」という表現には警戒が必要です。
第2次世界大戦での日本の軍人・軍属の戦没者は6割が餓死との説が有力で、
勝算のない無謀な作戦での病死も多く、軍部の無為無策による死が美化され
責任の所在がうやむやにされかねません。
国家のために死ねと教育され、命じられ、死んでいった方々を追悼する気持ち
は、侵略戦争の賛美・美化とは相容れません。
国家の犠牲になっていい命などないし、決して「犠牲にならなければならない命」
ではなかった。
改めて、多くの人を死に至らしめた政治に怒り、二度とこのような犠牲を
出さない政治を求めます。