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2015年8月6日木曜日
核ミサイル輸送までできてしまう安保法案 OMG!
今審議中の安保関連法案では、自衛隊が戦闘地域で
他国軍の後方支援(武器&弾薬の輸送、弾薬の提供など)
をすることが可能になります。
その後方支援の内容について、昨日、政府からすっごい
発言が飛び出ました。
安保関連法案:防衛相「核ミサイル輸送も法文上は可能」(8月5日、毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20150805k0000e010230000c.html
他国軍支援で核兵器の輸送も法律上は可能(8月5日、TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2556419.html
まず、後方支援として
武器 → 輸送が可能
弾薬 → 輸送&提供が可能
なんだそうですが、
「核兵器は武器 or 弾薬 ?」という質問に対し、中谷防衛大臣は、
「核兵器は核弾頭を持っており、分類は『弾薬』に当たる」と述べました。
核兵器は弾薬なのだそうです。
また、「憲法上、核兵器を持つことは可能か?」という質問に対し、
横畠法制局長官は「憲法上、保有してはならないという事ではない」
と述べました。
核兵器を持つことは憲法9条は禁じていないんだそうです。
なるほど、憲法9条は、戦争放棄と戦力不保持を宣言して
いるのですが、「核兵器は弾薬にすぎない」と解釈している
政府からしてみれば、核兵器保持も憲法9条は許している
…のですね。
すごい論理展開っ!
…国民の常識と、どれだけ離れた考えだか、認識している
のでしょうか。こういう理屈で自衛隊を他国間の戦争に参加
させる法律を作る政府与党に、「うんそのとおり!」とエール
を送る国民が、どれだけ残っていることか。
中谷防衛大臣は、自衛隊による核ミサイルの輸送を
「法文上は可能だ」と明言し、毒ガス兵器の輸送もできる
との見解を示しました。
質問した民主党の白眞勲議員はこの答弁に驚愕して、
核兵器や生物化学兵器などを輸送できないよう法律に
明記すべきだと指摘しましたが、中谷大臣は、「想定して
いない」「要請があっても拒否する」と繰り返すだけで、
核ミサイル輸送を禁止することを事実上否定しました。
こう思う方もいらっしゃるかもしれません。
政府が「核ミサイル輸送は想定していない」って言ってる
んだから大丈夫なんでしょ?
政府が「核ミサイル輸送の要請があっても拒否する」って
言ってるんだから大丈夫なんでしょ?
いいえ、それは違います。
今の政府、今の大臣が、「想定していない」「それは拒否する」
といくら言ったところで、法律上核ミサイルの輸送が可能である
ことが重大な事実なのです。
法律は、できてしまえば、たとえ今の政府がなくなっても生き
続けます。別の政府、別の大臣の手によって、その法律は運用
されていきます。法律上核ミサイルが可能であれば、未来の
政府・未来の政治家によって、そう運用されかねません。
過去にどの政府が「想定していない」「拒否する」といったとしても、
未来の政権にとっては関係のない話です。
繰り返しますが、法律の条文上、核ミサイルの輸送が可能で
あるという事実がなによりも大変な事実なのです。
日本には非核三原則があるから核ミサイルの運搬などありえ
ない、と岸田外務大臣が語ったそうですが、「憲法9条は集団的
自衛権行使(他国間の戦争への参加)を許している」と憲法の
解釈を突然変えるような政権がそんなこと言ったところで説得力
ゼロですね…(-_-;)
どれだけ危うい法律なのか、お分かりでしょうか。
これでもか、というほど穴だらけの法律です。
平和のための戦争。
平和のための核ミサイル輸送。
いくらなんでも、国民がこれを納得してくれるだろうというのは、
バカにしすぎなんじゃないかなぁ、と思ってしまいます。