2013年3月5日火曜日

3月30日の総会&特別講演に向けて、
講師としてお越し頂く一橋大の阪口教授と
打ち合わせがありました。
(担当のF弁護士がんばってくれています!)

皆さま、講演会には是非いらしてくださいね
50期以上の先生のご観覧も歓迎です☆

 ところで、ちょっと昔(2004年)の本をご紹介します。
 岩波新書『改憲は必要か』です。
 96条(憲法改正条項)の項を、阪口先生が執筆しておられます
 https://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0410/sin_k195.html


96条は、文字通り憲法改正の手続き(要件)を定めている
条文で、人権そのものの規定ではないので、
自民党がまず最初に96条の改正を進めようとしていることに
ついて、
「そんなに改正したいなら、改正条項くらい、いいんじゃない?」
と思われてしまうかもしれません。

しかし、まずは何故、96条が改憲に際してこんなに厳しい要件を
設けているのか、趣旨に立ち返る必要があります。

東京大学の長谷部教授は96条を
「多者の短慮を抑える」と表現しました。
憲法の諸規定が、多数決法理の領域外にあることを
端的に言い表しています。

自民党は、96条という普段あまり注目されない条文の改正から
進めようとしているので、メディアでも記事になりにくく、問題意識
も高められていないので、危険だなぁと思います。

96条の改正がいかに危険か、そのことを発信するのも
私たちの役目です。がんばらないとっ!