自分の個人的な事柄について自分で自由に決める権利を「自己決定権」
といいます。自己決定権は幸福追求権(憲法13条)の重要な内容として、
保障されています。自己決定権の中でも、性や妊娠、出産に関わる自己
決定権のことを「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」といったりします。
女性の自己決定権なかんずくリプロダクティブ・ヘルス/ライツは、
性差別が根深い社会では制約されがちです。性暴力や児童婚はもちろんの
こと、性交時にパートナーが避妊してくれなかったり、貧困で生理用品が
十分に買えなかったり、安全な中絶方法にアクセスできないことも、
リプロへの「制約」の一例です。
自分が子どもを産むのか産まないのか、産むならいつのタイミングで
何人産むのか、というカップルにとっての重要事項は、特に女性にとっては
命がけである上にのちのキャリア・人生設計に絶大な影響を及ぼします。
このような重要な事柄に、権力や社会が口をはさんで干渉していいワケが
ありません。
また、日本国憲法が「個人の尊重」という理念で語るように、すべての人の
人権保障以上に大切なものはありません。
人の人権よりも「国益」「公益」(←?ナニコレ)を優先させることは許され
ません。女性に「国のために子どもを産む」役割などなく、女性は自分の
人生を自由に生きる尊厳ある存在です。
国の人口を維持するために「若い女性」に出産を促す、という発想は、
自由であるはずの女性の人生設計を国家がコントロールしようというグロ
テスクなものです。産まない選択をする女性も、キャリアを優先させたい
女性も、だれもが尊厳ある人間です。そのような人権感覚が欠落した政治は
許されません。
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